秋の乗り放題パスはJR線の普通列車が乗り放題の切符です。毎年10月頃に発売され、利用期間は2週間程度、期間中の連続する3日間利用できます。大人7,850円。
2020年度版の秋の乗り放題パスは例年より1週間長い3週間程度利用できます。そのため9月12日から購入ができます。
全国のJR普通列車が利用できる点では青春18きっぷと似ていますが、利用日から連続する3日間や子供料金があるなど違う部分もあります。
JR西日本のニュースリリースによると、2020年度から自動改札が使えるようなったようです。
＜JR西日本 秋の乗り放題パス＞
リンク先はJR西日本のニュースリリースなのでURLが変更になる場合があります。
発売期間と利用期間
毎年、夏ごろに秋の乗り放題パスの発表があります。
- 発売期間：2020年9月12日～2020年10月23日
- 利用期間：2020年10月3日～2020年10月25日
- 有効期限：利用期間中の連続する3日間
利用開始日から3日間有効です。
2020年度は例年より1週間長い3週間程度利用できます。また、発売期間も9月12日からと少し早く購入できます。
秋の乗り放題パスは1人1枚の使用です。青春18きっぷのように、3日間を人数分で使用することは出来ません。
料金
- 大人：7,850円
- 子供：3,920円
※その他「北海道新幹線オプション券」もあります。
2019年度版と料金は変わりません。
発売場所
- 全国各地のJR有人駅（みどりの窓口）
乗車可能な車両
秋の乗り放題パスで利用できる車両です（北海道新幹線オプション券は含みません）。
記号の意味：〇乗車可、△運賃のみ有効、×利用不可
新幹線
| グランクラス | グリーン車 | 指定席 | 自由席 |
|---|---|---|---|
| × | × | × | × |
秋の乗り放題パスで新幹線は乗ることが出来ません。乗車券と新幹線特急券が必要です。
※北海道新幹線オプション券については後述に記載
特急・急行列車
| グリーン車 | 指定席 | 自由席 |
|---|---|---|
| × | × | × |
特急列車も乗車できません。乗車券と特急券が必要です。
快速・普通列車
| グリーン車 | 指定席 | 自由席 |
|---|---|---|
| △ | △ | 〇 |
普通列車のグリーン車については、新宿湘南ラインなどのグリーン車自由席のみグリー券追加購入で乗車できます。グリーン車制定席券の場合は乗車券も必要です。
また普通車指定席は指定席券が必要です（ホームライナーやムーンライトながら等）。
秋の乗り放題パスのフリー区間（北陸エリア）
- JR：全国
全国のJR線について利用可能です。また、首都圏に多いJRから地下鉄に乗り入れする区間では「地下鉄区間」は秋の乗り放題パスで乗車できません。
JRと東京メトロで同じ改札を使用する駅もあり北千住駅から常磐線（各駅）に乗車可能ですが、上り方面は地下鉄千代田線を経由して小田急の代々木上原駅まで乗り入れているので北千住から東京メトロ地下鉄区間は18きっぷで乗ることが出来ません。同様の路線に「埼京線→りんかい線」等もあり18きっぷ利用の際は注意してください。
なお、七尾駅～和倉温泉駅は「JR七尾線」でもあるため、のと鉄道の車両ですが18きっぷで利用可能です。和倉温泉～穴水はのと鉄道の運賃が必要です。
北陸エリアの特例区間（第三セクター利用）
石川エリア（IRいしかわ鉄道）
IRいしかわ鉄道線の「金沢～津幡」間については、西金沢以遠（野々市方面）と七尾線の駅（津幡駅除く）とを移動する際に普通列車の普通車自由席に乗車して通過利用する場合に限り、利用できます。（金沢駅、津幡駅で途中下車することができますが、その他のIRいしかわ鉄道線の駅では下車できません。）「金沢～津幡」以外の区間を乗車した場合（当該区間内の両端の2駅を除く駅で下車した場合、当該区間を越えてIRいしかわ鉄道線に乗車した場合など）は、別に全乗車区間に対する運賃等が必要です。
JR西日本おでかけネット：青春18きっぷ
※秋の乗り放題パスも同じルールです
金沢駅～JR七尾線に移動する場合のみ秋の乗り放題パスで「金沢～津幡間」を通過できます。秋の乗り放題パスで東金沢駅、森本駅を途中下車することはできません。
津幡駅は金沢から七尾線に向かう（逆方向も）場合のみ途中下車できます。
また、金沢駅から富山方面に向かう時は「金沢-富山]など金沢駅からの目的の駅までの運賃が必要です。「津端-富山」までの切符を用意して金沢駅から乗車することもできません。
「金沢-富山」間の移動は、金沢駅から富山駅までの運賃が必要。
金沢駅から津幡駅を越えて富山方面に移動の際は金沢駅からの運賃が必要になります。金沢駅や津幡駅からの乗車で「高岡-富山」間も運賃が免除されないので注意しましょう。
富山エリア（あいの風とやま鉄道）
あいの風とやま鉄道線の「高岡～富山」間については、西富山以遠（婦中鵜坂方面）と氷見線・城端線の駅（高岡駅除く）とを移動する際に普通列車の普通車自由席に乗車して通過利用する場合に限り、利用できます。（高岡駅、富山駅に限り途中下車できますが、その他のあいの風とやま鉄道線の駅では下車できません。）「高岡～富山」以外の区間を乗車した場合（当該区間内の両端の2駅を除く駅で下車した場合、当該区間を越えてあいの風とやま鉄道線を乗車した場合など）は、別に全乗車区間に対する運賃等が必要です。また、〔あいの風ライナー〕をご利用になる場合は、別にライナー券が必要です
JR西日本おでかけネット：青春18きっぷ
※秋の乗り放題パスも同じルールです
富山エリアの特例区間も青春18きっぷと同じ条件です。「氷見線・城端線～高山本線」に向かう場合のみ、あいの風とやま鉄道を通過できます。
越中大門駅・小杉駅・呉羽駅は途中下車できません。富山駅・高岡駅も石川エリアの特例区間同様にJR線に通過する条件のみ途中下車できます。
「富山-金沢」間の移動は、富山駅から金沢駅までの運賃が必要。
富山駅から高岡駅を越えて金沢方面に移動の際は富山駅からの運賃が必要になります。 富山駅や高岡駅からの乗車で「津幡-金沢」間も運賃が免除されないので注意しましょう。
同様に、高岡駅から乗車で糸魚川（新潟方面）へ移動の際も高岡駅からの運賃が必要です。
北海道新幹線オプション券について
北海道新幹線オプション券を追加購入することで秋の乗り放題パスで「本州～北海道」の移動が可能になります。
- 大人2,490円
- 子供1,240円
- 発売・利用期間：秋の乗り放題パスと同じ
- 有効期限：1日
- 利用区間（新幹線）：「奥津軽いまべつ～木古内」 ※立席、普通自由席
- 利用区間（いさりび鉄道）：「木古内～五稜郭」 ※途中駅の下車不可
- 片道切符
往復の場合、北海道新幹線オプション券が2枚必要です。
北海道新幹線オプション券も2019年度と料金に変わりはありません。
秋の乗り放題パス利用事項
- 北陸の特例区間は通過のみ利用可
IRいしかわ鉄道「金沢-津幡」間やあいの風とやま鉄道「富山-高岡」間は、JR線を利用する目的での乗車は可能ですが、三セクエリアは通過のみで途中下車は出来ません。
- 有効期限は連続する3日間
有効期限は連続する3日間です。1日空けての「隔日」での利用は出来ません。
- 特急や新幹線は乗車券として利用できない
特急や新幹線は乗車券として利用不可なので、別途「乗車券+特急券」が必要です。
- 普通列車グリーン車は「自由席」利用可
上野東京ラインや湘南新宿ラインなどのグリーン車「自由席」はグリーン券を追加するだけで乗車できますが、グリーン車指定席は利用不可です。別途、乗車券やグリーン券など必要です。
▼ 切符の詳細情報（公式） ▼
＜JR西日本 秋の乗り放題パス＞
リンク先はJR西日本のニュースリリースなのでURLが変更になる場合があります。